2024/11/2

心療内科に遅刻する 抗うつ薬の処方箋
何も進んでない ただ自分が悪いだけ しかし真剣に考えてくれる
つきまとう眠気に抗うためにコーヒーを浴びるように飲む
そういえば雨が降りそうだ ここ最近は嫌な天気
ずっと気になっていたカフェに行こう 思いついたが吉日と

モーニングギリギリで 卑しくも高尚な朝食を貪る
クロックムッシュなど知らぬ食べ物 
半分以上食べてから フォークとナイフで食べるものだと気づく
しかしここのコーヒーは美味しい エスプレッソを薄めているらしい
嫌な酸味がなくて飲みやすい マスターに伝えたい

狭いカフェには4人の従業員 バイトが二人とマスター夫婦
脇目も振らず談笑している それがいいみたいな押し付けを感じる僕は歪んでいる
先客が帰り、店の客は自分ひとり カウンター越しの談笑と本のページをめくる音
これじゃ大学と同じ居心地の悪さ 本の内容もろくに頭に入らない
ただ、自分が間違ってるんだ ここはそういう場所じゃない
談笑しに来る客が来る おしゃれな雰囲気まとってる
ただ、嫌な気分ではない 1時間ほどで店を出る 結局美味しかったと伝えられず

雨が振り始めている 時刻はすでに12時
バイトが18時から入っている 家で過ごすが有力だ
薬局に寄り薬受け取る 在庫が足りないと謝られる
こちらこそ取り寄せる手間が申し訳ない
この薬局はいい薬局だ 理由はないがとてもよい
キャッシュレスにめっちゃ対応してるのも一つ要因
しかし抗うつ薬を受け取るのは恥ずかしい
それで優しいのか、など勘ぐってしまう
どうしようもなく不幸な思考だ

雨は降り止まないらしい 孤独を雨が包み込む
やらねばならぬことなど できるきがしない
やらねばならぬことなど 家の手の届く場所に置いていない
エアコンの掃除くらい億劫なものだ

心療内科で言えてないことがある 多分大きな要因なのに
それは誰にも言っていないこと 言ったらどう思われるんだろう
でも本当は言いたい それが暗にアイデンティティになってもいる故
すべての言い訳にしてしまっているから それを否定されるのが怖いというのもある
頭の中のそれっぽい言い訳 つくるのに慣れすぎて何が本質かわからなくなった
脳のエネルギー消費して ヤフコメをつくりだしてなんの価値があるんだろう
そんな虚無感を抱えながら

ああ、バイトは楽なものだ
バイト先では高校生と話が弾む 道化になるのは嫌いじゃない
すくなくとも4つは年が離れているのだ なめられているのなら、なお嬉しい
仕事はある程度真面目にやる 不必要なまでに真面目にやる
店のためとかじゃなく 自己満足のためにちゃんとやる
バイトにおいては得はない 時給で貰える報酬は一緒だ
生きるのが下手だと自分でも思う これが直線的なものへの嫌悪感というやつか
ここ最近、町田康の熊太郎に自分を重ねてしまう そんないいもんじゃないか

しかし、嬉しいことはあるものだ 些細なことでも、かりそめでも
良いことがあると不安になる 良いことを維持できる体力がほしい
でも結局堕落する運命しか見えない そしてその予感がするとそこから逃げ出してきた
嬉しいことも減ってきた すると嬉しいことに対する体重の乗せ方も変わってくる
でも重いと捉えられないようにコントロールしなければならない
そうやって幸せの総量は減ってゆく 不幸へと不幸へと進んでゆく

よく、自分にとっての権威に不幸をアピールする妄想をする
「僕はこんなに楽しいこともなくて、こんなに孤独で、それに比べてみんな楽しそうだ」と
「だから僕はこんなに暗くて、いつもやる気が出ないんだ」
もちろん、それに対する反論も考えて 自分を負けさせる
自分が自分の中の討論で決して勝つことはない
結局何を書きたいんだ いつも考えてることを書き出してやめさせるために書いている
そんなことは無駄だって 明確で納得できる内容で自分を打ち負かすまで

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